「論語」孔子
岩波文庫のものは定価900円でだいたい400ページくらい。結構分厚いです。読むのに時間かかりそうだなあと思っていたのですが、1週間くらいで読めました。と
いうのも、400ページあるのですが、原文、書き下し文、現代語訳と、同じ内容のものが3回書かれているので、見た目ほどのボリュームはないのです。さらに私はまず現代語訳を読んで、気に入ったら書き下し文を読むようにしていたため、結構スムーズに、快適に読めたのです。
読み終わっての感想ですが、さすが2500年残るものは違う!と思いました。先ほど「孔子の名言集」という説明をしましたが、よくある「名言集」とは全然違います。
孔子が繰り返し説いているのは「仁」の重要性です。「思いやり」、「愛情」と訳されるのでしょうか。論語というと、何か難しいもののように感じますが、そこに書かれているのはとても「優しい」ものだと感じました。
私は、気に入ったものは繰り返し読んで、暗記しました。「論語」を暗記しているとか、なかなかいいじゃんと悦に入っています。
気に入ったものの現代語訳を挙げてみます。
・父母にはただ自分の病気のことだけを心配させるようになさい(病気はやむを得ないばあいもあるが、そのほかのことでは心配をかけないように)
・心に反省してやましくなければ、一体、何を心配し何を恐れるのか
・過ちをしても改めない、これを過ちと言うのだ
・(土地の人がみなほめるというのは)十分じゃない。土地の人の善人がほめて悪人は憎むというのには及ばない
現代語訳だけではなく、是非、書き下し文も読んでみてください。漢文特有のリズム感で、スッと入ってきます。
私事ですが、先日祖父の米寿のお祝いをしました。
孔子と並べるのは変かもしれませんが、人生の先人から学ばなければならないことは尽きないと思います。
2500年間、生き続ける孔子の言葉
孔子よりも長生きしてくれてる祖父の生身の言葉
どちらも僕にとってかけがえのないものです。
- 作者: 金谷治訳注
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/11/16
- メディア: 文庫
- 購入: 29人 クリック: 192回
- この商品を含むブログ (146件) を見る