「幸福論」アラン
アランの「幸福論」です。93の幸福についてのエッセイ集です。
われわれが自分を愛する人たちのためになすことができる最善のことは、自分が幸福になることである
本書からの引用です。
この一文だけで、この本を購入した価値があるとは思いませんか?
日本国憲法の第13条に「幸福追求権」が規定されています。しかし、幸福になろうとするのは権利ではなく、義務なのだと、この本を読んで僕は思いました。
ただ全体を通して、テキストが自分には少し難しかったかな、という印象です。訳が難しかったのか、なかなか入ってきませんでした。なんか接続詞が足りないような…などと言いつつ僕の読解力が足りてないのは確実なのですが。
ほかの書評とか読むと、「平易に」とか「親しみやすく」とか書いてあって、恥ずかしいのですが、僕は少し読むのに苦労しました。
それでも著者の思想は十分に理解できました。
特に良かったのは、悲しみや憂鬱のやり過ごし方です。いわく体操すれば良いとのこと。つまり、体を動かして、行動すればスッキリ、ということだと思います。
これ、僕は実践してます。朝のランニングを日課にしているのです。何か行動や運動をしたあとに、心配ごとがよりネガティブに捉えられることは、僕の経験上あり得ません。
アランのお墨付きも得られたので、今後も朝ランは継続していきます。
しあわせだから笑っているのではない。むしろぼくは、笑うからしあわせなのだ、と言いたい
楽しいことばかりではないけれど、僕自身がそのことをどう捉えるかは選ぶことができます。
…なんか、読み終わったときはあんまりな印象でしたけど、読み返してこうしてブログを書いているうちに、なんかだんだんこの本好きになってきました!
- 作者: アラン,Alain,神谷幹夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/01/16
- メディア: 文庫
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